YouTubeが伸びない原因と施策3つ|登録者約200人→約600人の塾の立て直し実例

『動画を出し続けているのに、再生回数もチャンネル登録者数も伸びない』
『競合の多いジャンルで、どんなテーマなら見てもらえるのかわからない』
『再生回数が出ても、問い合わせや売上につながらない』

YouTubeが伸びないことについて、このような悩みはありませんか。

YouTubeが伸びないときに見直したいのは、チャンネルのコンセプト、企画の立て方、企画の入り口の3つです。株式会社Tsuzuruが運用を引き継いだ塾のチャンネルでは、この3つに取り組み、引き継いでから2〜3ヶ月で、チャンネル登録者数が200人ほどから600人ほどに増えました。問い合わせも、月1件ほどから月4件ほどまで来ています。

本記事では、累計約30社のYouTube運用と動画制作を支援してきた株式会社Tsuzuru代表の馬場俊輔が、このチャンネルが伸びなかった原因と、立て直しのために実際に行った施策3つを解説します。

チャンネル名は、情報開示の観点から非公開としています。自社のチャンネルに当てはめながら読んでみてください。

この記事の要点

  • 運用を引き継いだ塾のチャンネルでは、大学受験などのビッグキーワードを狙いすぎていたこと、ほかのチャンネルと差別化できていなかったこと、二番煎じの企画になっていたことが、伸びない原因でした。
  • 施策1は、チャンネルのコンセプトを変えることです。ビッグキーワードを避け、ある程度検索回数のあるキーワード同士を掛け合わせて、何に特化したチャンネルかが伝わる形にしました。
  • 施策2は、絶対に勝てる企画しかやらないことです。競合の動画を5〜10本ほど見て、足りない情報やコメント欄の声から仮説を立て、情報量を増やし、競合とは違う情報を入れました。
  • 施策3は、視聴者が知りたいことから入ることです。この事例では、受験生や保護者向けに伸びている偏差値や倍率の話から入り、少しずつ自社の主張につなげました。
  • 引き継いでから2〜3ヶ月で、チャンネル登録者数は200人ほどから600人ほどに、問い合わせは月1件ほどから月4件ほどになりました。

動画で見たい方は、こちらからどうぞ。

YouTubeが伸びない原因は?運用を引き継いだ塾のチャンネルで見えた3つ

この事例でYouTubeが伸びなかった原因は、ビッグキーワードを狙いすぎていたこと、ほかのチャンネルと差別化できていなかったこと、二番煎じの企画になっていたことの3つです。

株式会社Tsuzuruが運用を引き継いだのは、ある塾のチャンネルです(チャンネル名は非公開)。塾のYouTubeは、検索してみるとわかるとおりチャンネルがかなり多く、いわゆるレッドオーシャンです。その中で認知を取るのは、難しい面があります。

原因1:ビッグキーワードを狙いすぎていた

引き継いだ時点では、「大学受験」や大学の名前など、大きなキーワードを狙っていました。こうしたキーワードには大手の塾のチャンネルがいくつもあり、その中で認知を取っていくのが難しい分野になっています。

当時運用していた方からも、手詰まり感があったと聞いています。アナリティクスの数字を見ても、なかなかチャンネルが立ち上がっていなかった印象です。

原因2:ほかのチャンネルと差別化できていなかった

YouTubeで認知を取ったり、何かを販売したりするには、「この人はこういうポジション」「このチャンネルはこういうポジション」と言える立ち位置を確立する必要があります。このチャンネルは、そこがほかのチャンネルと差別化できていませんでした。

原因3:二番煎じの企画になっていた

差別化ができていないと、企画を考えても、大手のチャンネルの動画をまねたり、いくつかのチャンネルの動画を組み合わせたりした形になりやすくなります。それ自体は悪くはないものの、どうしても二番煎じの企画になってしまいます。

馬場は、いまのYouTubeで視聴者に求められているのは、自分たちならではのオリジナルの動画だと考えています。このチャンネルでは、自分たちならではのどんなコンテンツが出せるかを、考え切れていませんでした。

チャンネルや動画が伸びないと感じている場合は、まず次の3つが当てはまっていないかを見直してみてください。

  • 「大学受験」のような大きなキーワードばかりを狙っていないか
  • 「このチャンネルはこういうポジション」と言える立ち位置があるか
  • ほかのチャンネルの動画をまねたり、組み合わせたりした企画になっていないか

施策1:チャンネルのコンセプトを変え、何に特化しているかが伝わる形にする

1つ目の施策は、チャンネルのコンセプトを大きく変えることです。ビッグキーワードを避け、ある程度検索回数のあるキーワード同士を掛け合わせて、動画を作るようにしました。

チャンネルは作り直さず、コンセプトと演者を変えた

チャンネルごと作り直す選択肢もありました。ただ、すでにチャンネル登録者がついていて、狙うターゲットも大きくは変わらないため、チャンネルは引き継いだまま、コンセプトと演者を変えて発信を続けることにしました。

広すぎるテーマを避け、ニッチな形で特化する

大学入試、高校入試、中学入試のような広いテーマで話すのは、もちろん間違いではありません。ただ、広く届きすぎる内容になってしまいます。

大切なのは、ビッグキーワードを避けながら、ある程度ニッチな形で「このチャンネルはこれに特化している」と伝わる発信をすることです。

2021年や2022年ごろのチャンネルであれば、そこまで特化しなければいけない、ニッチなジャンルに寄せなければいけない、という風潮はあまりありませんでした。いまは多くのチャンネルが参入しているため、何に特化しているかを見せないと、反応を取りづらくなっています。そのため、チャンネルの設計の段階で固めておくことが重要です。

どのくらい効果が出るかは、正直、実際にやってみないとわからない部分もあります。それでもこのチャンネルは、キーワードの掛け合わせによって、レッドオーシャンと言われる塾のYouTubeでも、少しずつ認知が取れてきています。

結果:2〜3ヶ月で、チャンネル登録者数は200人ほどから600人ほどに

引き継ぐ前は、半年ほどの運用でチャンネル登録者数が200人ほどでした。引き継いでから2〜3ヶ月で、600人ほどまで増えています。

チャンネルの設計によって、これだけ数字が変わります。最初に取り組んでほしい施策です。

施策2:絶対に勝てる企画しかやらない

2つ目の施策は、絶対に勝てる企画しかやらないことです。当たり前に聞こえるかもしれませんが、非常に大事なことです。

このチャンネルでもさまざまな企画を出し、再生回数が伸びたものもあれば、思ったほど伸びなかったものもあります。ただ、考え方はすべて共通していました。情報量が足りない動画や、自分で見ても面白くないと思う動画を出しても、その通り伸びません。自分で見ても面白いと思える動画を出すことが重要です。

やったことは、情報量を増やすことと、競合と違う情報を入れること

企画を立てるときは、まずリサーチで、市場である程度再生回数が出ている動画を見つけることが多いと思います。ただ、それと同じような企画や、いくつかの動画を組み合わせた企画を作っても、どうしても二番煎じになってしまいます。

視聴者に「なんか見たことあるな」と受け取られると、チャンネルを覚えてもらえません。チャンネル登録や問い合わせ、売上にもつながりにくくなります。

このチャンネルでも、やろうとしていた企画が、ほかの塾にすでにやられていたことがありました。そこで、競合の動画を5〜10本ほど見て、次のような点から仮説を立てました。

  • 競合の動画に、どんな情報が足りていないか
  • 競合の動画のコメント欄に、どんなコメントが多いか
  • 視聴者は、どんなコンテンツを求めていそうか

この仮説をもとに、情報量を増やすことと、競合とは違う情報を入れることを、徹底して行いました。これをやらないと、二番煎じの、負ける企画になってしまいます。やるかやらないかが、大きな分かれ目だと馬場は考えています。

視聴者が満足していない部分を探す

視聴者が100%満足している動画は、ほとんどありません。満足していない部分を、競合の動画やコメント欄から推測し、自分たちならもっと満足させられる、という企画を打っていくことが重要です。

株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔
馬場(Tsuzuru代表)

視聴維持率は30%、高くても40%ほどで、100%になることは普通ありません。その時点で、視聴者はどこかに満足していない。そこを、ほかの動画やコメント欄から読み取っていきます。

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施策3:視聴者が知りたいことから入り、自社の主張につなげる

3つ目の施策は、視聴者が知りたいことをもとに企画を作ることです。

当たり前だと思うかもしれませんが、まったく当たり前ではありません。いろいろな方に話を聞いたり、YouTubeでリサーチしたりすると、視聴者が求めていることより、自分たちが発信したいこと、主張したいことを優先しているチャンネルがあります。

それが良いか悪いかは、誰に動画を届けるかによって変わります。ただ、少なくとも今回の事例では、自分たちが発信したい内容を出しても、届けたい層には届かないと考えました。

受験生や保護者に伸びている「偏差値」「倍率」から入った

この事例の視聴者は、受験生や保護者です。YouTubeやインターネットで調べると、偏差値や倍率を扱うコンテンツがひたすら伸びている業界だとわかりました。

この塾の専門のテーマは、正直、偏差値や倍率を扱うこととは少しずれています。それでも、そこから入らないと、自分たちの主張を聞いてもらうところまで進んでもらえません。

まず視聴者が求めていることを把握して、その話をする。聞いてもらえたら、自社のサービスや「こちらのほうが良くないですか」という主張につなげる。これが、比較や構成の大事な部分です。

注意点:いきなり自社の話を始めず、なめらかにつなげる

ポイントは、視聴者が知りたい話から自社の主張へ、少しずつ移していくことです。途中でいきなりサービスの説明や主張を始めると、視聴者に「営業感が強い」「宣伝感が強い」と受け取られてしまいます。

台本や構成の段階で、視聴者が「それなら確かに、その主張はありだね」と思える流れにしておくことが重要です。

3つの施策で、伸びないチャンネルはどう変わった?

運用を引き継いでから2〜3ヶ月で、チャンネル登録者数は200人ほどから600人ほどに、問い合わせは月1件ほどから月4件ほどになりました。

運用を引き継いでから2〜3ヶ月で、チャンネル登録者数は約200人から約600人、問い合わせは月1件ほどから月4件ほどに

チャンネル登録者数だけがすべてではありませんが、問い合わせや資料請求、その後の売上も少しずつ出始めています。3つの施策を、伸びなかった原因と合わせて表にまとめます。

施策伸びなかった原因変えたこと
施策1:コンセプトを変える「大学受験」や大学の名前など、大手のチャンネルが多いビッグキーワードを狙っていた。何に特化したチャンネルかが伝わらなかったある程度検索回数のあるキーワード同士を掛け合わせ、何に特化しているかが伝わる発信に変えた。演者も変えた
施策2:勝てる企画しかやらない大手の動画をまねたり、組み合わせたりした、二番煎じの企画になっていた競合の動画を5〜10本ほど見て仮説を立て、情報量を増やし、競合とは違う情報を入れた
施策3:視聴者が知りたいことから入る自分たちが発信したい内容だけでは、届けたい層に届かない受験生や保護者に伸びている偏差値・倍率の話から入り、少しずつ自社の主張につなげた

伸びないYouTubeを立て直すには、何から見直せばよい?

まず見直したいのは、チャンネルの設計、動画の企画、構成や切り口といった、上流の部分です。ここが抜けていると、チャンネルとして育ちにくく、見込み客や売上の獲得にもつながりにくくなります。

なかでもチャンネルの設計は、最初に取り組んでほしい部分です。上流の部分を、しっかり作り込んでおく必要があります。

株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔
馬場(Tsuzuru代表)

YouTubeは、企画、サムネイル、編集、撮影と、いろんな変数があります。どこをいじったらどんな変化が出るのかを、試行錯誤していくゲームみたいなものです。

株式会社Tsuzuruでは、チャンネルの設計や企画、構成の見直しから、その後の試行錯誤まで伴走しています。

よくある質問

Q
YouTubeが伸びない原因は何ですか?
A

株式会社Tsuzuruが運用を引き継いだ塾のチャンネルでは、ビッグキーワードを狙いすぎていたこと、ほかのチャンネルと差別化できていなかったこと、二番煎じの企画になっていたことの3つが原因でした。チャンネルや動画が伸びないと感じたら、まずこの3つが当てはまっていないかを見直してみてください。

Q
伸びないチャンネルは、作り直したほうがよいですか?
A

すでにチャンネル登録者がついていて、狙うターゲットも大きく変わらないなら、チャンネルを引き継いで続ける方法もあります。この事例では、チャンネルは作り直さず、コンセプトと演者を変えて発信を続け、2〜3ヶ月でチャンネル登録者数が200人ほどから600人ほどに増えました。

Q
立て直しには、どのくらいの期間がかかりますか?
A

この事例では、運用を引き継いでから2〜3ヶ月で変化が出ています。チャンネル登録者数は200人ほどから600人ほどに、問い合わせは月1件ほどから月4件ほどになりました。ただし、どのくらい効果が出るかは、実際にやってみないとわからない部分もあります。

Q
伸びないとき、まず何から始めればよいですか?
A

最初に取り組みたいのは、チャンネルの設計です。ビッグキーワードを避け、ある程度検索回数のあるキーワード同士を掛け合わせて、何に特化したチャンネルかが伝わる形にします。そのうえで、勝てる企画だけを出し、視聴者が知りたいことから入る構成にしていきます。

伸びない原因を見直して、チャンネルの立て直しにつなげよう

YouTubeが伸びないときは、ビッグキーワードを狙いすぎていないか、ほかのチャンネルと差別化できているか、二番煎じの企画になっていないかを見直してみてください。

立て直しの施策は、チャンネルのコンセプトを変えること、絶対に勝てる企画しかやらないこと、視聴者が知りたいことから入ることの3つです。

株式会社Tsuzuruは、埼玉のYouTube運用代行・動画制作会社です。「うちのチャンネルは、構成や企画、チャンネルの設計をどう変えればよいか」というご相談も受け付けています。

ご相談は無料です。

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この記事の解説者

株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔

馬場 俊輔
株式会社Tsuzuru 代表取締役

2024年8月に動画制作代行として独立し、2025年7月に株式会社Tsuzuru(埼玉県さいたま市)を設立。スクール・教育系の企業様を中心に、累計約30社のYouTube運用と動画制作を支援しています。自社のYouTubeチャンネル「1社に1つYouTubeを」でも、企業のYouTube活用について発信しています。

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この記事は、株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔が、自社のYouTubeチャンネル「1社に1つYouTubeを」で話した内容(2026年9月28日公開)をもとにまとめたものです。成果の数字は、動画の公開時点のものです。