『YouTubeを始めたいが、いまが始めるタイミングなのか分からない』
『どのくらいの予算を用意すればよいのか、見当がつかない』
『始めても成果が出ずに、やめることにならないか不安』
YouTubeを始めるかどうかについて、このような悩みはありませんか。
企業がYouTubeを集客のために始めるなら、条件は2つあります。半年から1年続けられるだけの資金があること。そして、ほかの方法で、すでにある程度の集客ができていることです。この2つがそろっていないと、成果が出なかったり、続かなかったりするケースがあります。
本記事では、累計約30社のYouTube運用と動画制作を支援してきた株式会社Tsuzuru代表の馬場俊輔が、YouTubeを始めるべきタイミングと、始めても失敗してしまう会社の共通点3つを解説します。
条件がそろっていない会社でも取り組める、ホームページのような使い方もお伝えします。
この記事の要点
- 集客のためにYouTubeを始める条件は、①半年〜1年続けられる資金がある ②ほかの集客の方法が、すでにある程度うまくいっている、の2つです。
- 資金の目安は、すべて外部に任せる場合で、年間500万円ほどです(月4本・月額39〜45万円)。企画・台本・撮影を社内で行えば、年間240〜300万円ほどに抑えられます。
- YouTubeは、いまある集客を加速させる装置です。馬場が営業代行と組み合わせたときは、成約率が10%から20%ほどに上がりました。
- 失敗する会社の共通点は、①広告と同じように、短期で費用対効果を見る ②YouTubeだけで一発逆転を狙う ③商品の単価が低い(目安は30〜40万円)、の3つです。
- 2つの条件がそろっていなくても、会社の実態を見せる動画を5〜10本置いておく、ホームページのような使い方は、どの会社にもおすすめです。
動画で見たい方は、こちらからどうぞ。
条件1:半年から1年、続けられるだけの資金がある
1つ目の条件は、十分な資金があることです。これまで運用を支援してきた経験から言うと、すべて外部に任せる場合は、最低でも500万円ほど用意できると、余裕を持って運用できます。
なぜ500万円なのか
YouTubeでは、月4本ほどは投稿していく必要があります。成果が出るまでには、半年から1年ほどかかります。
株式会社Tsuzuruの場合、月4本を、企画から分析まですべてお任せいただくと、月額45万円です(税抜。台本をお客様側でご用意いただく場合は39万円)。これを1年続けると、およそ500万円になります。
予算が足りないときは、社内でやる部分と、外に頼む部分を分ける
YouTubeは、工程の多い仕事です。チャンネルの立ち上げ、企画、台本、撮影、編集、投稿、数字の確認と続きます。
すべてを外部に任せれば、それなりの費用がかかります。
そこで、社内でやる部分と、外に頼む部分を分けます。
たとえば、企画・台本・撮影を社内で行い、編集やサムネイルの制作を外に頼む形です。この場合は、月20万円ほど、年間で240万円、多く見積もっても300万円ほどに抑えられます。
2つの任せ方の費用の目安を、表にまとめます。
| 任せ方 | 月額の目安 | 年間の目安 |
|---|---|---|
| すべて外部に任せる (月4本・企画から分析まで) | 45万円 (税抜。台本をお客様側でご用意いただく場合は39万円) | およそ500万円 |
| 企画・台本・撮影は社内で行う (編集やサムネイルの制作は外に頼む) | 20万円ほど | 240万円、多く見積もっても300万円ほど |
株式会社Tsuzuruの料金は、料金プランに掲載しています。
金額よりも、続けられるかどうか
大事なのは、金額そのものよりも、続けられるかどうかです。YouTubeは、中長期で育てていくメディアです。
2ヶ月で成果が出るお客様もいますが、2〜3ヶ月では、成果は見えにくいのが普通です。半年から1年続ける前提で、いくら必要かを計算してから始めましょう。
条件2:ほかの集客の方法が、すでにうまくいっている
2つ目の条件は、ほかの方法で、ある程度の集客ができていることです。YouTubeは、すべてを解決してくれる魔法の集客手段ではありません。
いまある集客を加速させる装置だと考えてください。
検索からの集客(SEO)、広告、営業代行など、ほかの集客の経路がすでにあると、YouTubeの成果は早く出やすくなります。半年から1年かかるところを、少し前倒しできるからです。
SEOとの組み合わせ
株式会社Tsuzuruでは、2〜3割ほどの会社がすでにSEOに取り組んでいて、そこにYouTubeを加えています。
SEOをしていると、どんな言葉やテーマが読者に響くのか、データがある程度たまっています。そのため、企画やテーマ選びが楽になります。
記事などのコンテンツも積み上がっているので、台本をゼロから書く必要がなく、効率よく進められます。
くわしくは、SEOで集客できている会社こそ、YouTubeをやるべき3つの理由をご覧ください。
営業代行との組み合わせ
営業代行が取ってくる商談の機会は、1件1件が貴重です。その商談をどれだけ成約につなげるかを考えると、YouTubeとの組み合わせは強力です。
馬場が営業代行を使っていたときは、成約率が10%から20%ほどに上がりました。ほかの会社でも、同じように10%から20%に上がった例があります。
使い方は、商談の前にYouTubeの動画を見てもらうこと、商談のあとに、話した事例やノウハウに関係する動画を送ることです。
こちらから声をかける営業では、相手が自社のことを知ったうえで商談に来るのか、何も知らずに来るのかで、話の進み方が大きく変わります。
集客の経路がまだない会社は、先にそちらを作る
SEOも、広告も、営業代行も、Xなどの発信もしていない。そうした会社には、先に集客の土台を作ることをおすすめします。YouTubeは、組み合わせることで効果が大きくなるからです。
始めるタイミングのご相談は、
無料で受け付けています。
始めても失敗してしまう会社の共通点は?
ここからは、YouTubeを始めても失敗してしまう会社の共通点を、3つ紹介します。この内容は、こちらの動画で話しています。
1. YouTubeを、広告と同じように捉えている
「今月30万円、50万円を使って、どれだけ返ってきたか」。このように、費用対効果を短期で見てしまう会社です。
YouTubeは、中長期の施策です。成果が出るまでに、半年から、長ければ1年ほどかかります。広告と同じ感覚で始めると、成果が出ないうちに「撤退しよう」となってしまいます。
支援先を見ていると、YouTubeを中長期のメディアとして運用しようという姿勢のある会社は、売上も再生回数も、あとから数字がついてくる印象があります。丁寧に作った動画が50回、100回しか再生されなくても、一喜一憂しません。
その動画をどう活用するか、ほかの媒体にどう展開するかに、考えを切り替えます。50回、100回という数字も、これから積み上がっていく途中の数字として見ています。
2. YouTubeだけで、一発逆転を狙っている
「YouTubeで再生回数が取れれば、ほかの集客をしなくても、すべて解決する」。こう考えている会社は、うまくいく例があまりないと、馬場は見ています。
馬場がすすめているのは、組み合わせる使い方です。SEOからの流入が減ってきたから、YouTubeにも入り口を作っておく。広告の費用対効果が悪くなってきたから、その調整のためにYouTubeを使う。すでに集客や採用ができていて、それを加速させるためにYouTubeを使う、という考え方です。
3. 商品の単価が低い
YouTubeは、数十万円から、しっかり取り組むと100万円ほどかかることもある施策です。企画、撮影、編集、投稿、数字の確認、次の企画。
台本を書くなら、その手間も加わります。AIで効率化できる部分は増えていますが、ほかのウェブの施策と比べて、お金も時間もかかります。
そのため、商品の単価が30〜40万円ほどないと、費用対効果が合いにくくなります。
例外もあります。最初に売る商品が数千円から数万円でも、そのあとに30〜40万円の商品を買っていただける流れがあるなら、取り組む価値があります。
お客様1人あたりの取引の合計で、30〜40万円になるかどうかが目安です。
3つとも、運用より前の問題
この3つは、動画の作り方や運用の問題ではありません。YouTubeに対する考え方と、サービスや単価の設計の問題です。
中長期の施策として考えられること、集客の土台がすでにあること、ある程度の単価の商品があること。この3つがそろっていれば、ある程度の勝ち筋がある状態で始められます。
条件がそろっていない会社は、始めてはいけないのか?
そんなことはありません。集客のためではなく、会社のホームページのような役割で使う方法があります。
いま、自社を紹介するときに、ホームページのURLを送っている会社は多いと思います。馬場は、これが今後、YouTubeに置き換わっていくと考えています。
会社名やサービス名で検索されたときに、ホームページが出てくるのは当たり前になりました。そこに加えて、会社の実態を見せる動画を置いておくことが、重要になっていきます。
50本、100本ではなく、5〜10本でよい
これは、50本、100本と作り続ける運用の話ではありません。会社が何をしているのか、どんなサービスを提供しているのか、どんな人がいるのか。それが分かる動画を、5本、10本置いておけば十分です。
馬場自身、自社のホームページを作ったときにも、サービスの内容や実績を載せられる場所としての良さを感じたといいます。そのあとYouTubeを始めたときには、伝えられる情報の量の違いに、さらに感動したそうです。
自分のことも、会社のことも、これほど深く広く伝えられる媒体は、なかなかありません。早く作るほど、効果を回収できる期間も長くなります。
よくある質問
集客のために運用する場合、すべて外部に任せると、年間500万円ほどが目安です(月4本・月額39〜45万円を1年間)。企画・台本・撮影を社内で行い、編集やサムネイルの制作だけを外に頼む形なら、年間240〜300万円ほどに抑えられます。
半年から1年ほどが目安です。2ヶ月で成果が出る会社もありますが、2〜3ヶ月では、成果は見えにくいのが普通です。SEOや広告、営業代行など、ほかの集客の経路がすでにある会社は、成果が早く出やすくなります。
商品の単価が30〜40万円ほどないと、費用対効果は合いにくくなります。ただし、最初に売る商品が数千円から数万円でも、そのあとに30〜40万円の商品につながる流れがあれば、取り組む価値があります。
集客のために本数を重ねる運用は、2つの条件を意識したうえで始めるのがおすすめです。一方で、会社が何をしているのか、どんな人がいるのかが分かる動画を5〜10本置いておく、ホームページのような使い方は、どの会社にもおすすめです。
2つの条件を確かめて、自社に合った形でYouTubeを始めよう
集客のためにYouTubeを始めるなら、半年から1年続けられる資金があること、ほかの集客の方法がすでにうまくいっていることの2つが条件です。
短期で費用対効果を見ないこと、YouTubeだけに頼らないこと、単価の設計を見直すことも欠かせません。
条件がそろっていない会社は、まず、会社の実態が分かる動画を5〜10本置くところから始めましょう。
株式会社Tsuzuruは、埼玉のYouTube運用代行・動画制作会社です。「自社は、いま始めるべきか」というご相談も受け付けています。
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この記事の解説者

馬場 俊輔
株式会社Tsuzuru 代表取締役
2024年8月に動画制作代行として独立し、2025年7月に株式会社Tsuzuru(埼玉県さいたま市)を設立。スクール・教育系の企業様を中心に、累計約30社のYouTube運用と動画制作を支援しています。自社のYouTubeチャンネル「1社に1つYouTubeを」でも、企業のYouTube活用について発信しています。
この記事は、株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔が、自社のYouTubeチャンネル「1社に1つYouTubeを」で話した内容(2026年9月27日・9月28日公開の2本)をもとにまとめたものです。
