AIで作ったYouTube動画が伸びない理由|AIに任せる作業を見分ける2つの軸

『YouTubeでAIを使って動画を作っているのに、再生回数が伸びない』
『企画や台本を、どこまでAIに任せてよいのかわからない』
『AIで効率化したいが、視聴維持率や問い合わせが落ちないか不安』

YouTubeでのAIの使い方について、このような悩みはありませんか。

AIで作ったYouTube動画が伸びないのは、マーケティングのセンスがいる作業まで、AIに任せてしまうからです。AIはネットで拾ってきた平均点を基本的に出すため、企画や構成まで任せると、再生回数も視聴維持率も伸びにくくなります。株式会社Tsuzuruでは、「時間がかかるか」「マーケティングのセンスがいるか」の2つの軸で、AIに任せる作業と人間がやる作業を分けています。

本記事では、累計約30社のYouTube運用と動画制作を支援してきた株式会社Tsuzuru代表の馬場俊輔が、AIで作った動画が伸びない理由と、競合のリサーチ・企画・構成・台本・編集のうち、どこまでをAIに任せているのかを解説します。

自社のチャンネルに当てはめながら読んでみてください。

この記事の要点

  • AIはネットで拾ってきた平均点を基本的に出すため、マーケティングのセンスがいる作業まで任せると、再生回数も視聴維持率も伸びにくくなります。
  • AIに任せる作業と人間がやる作業は、「時間がかかるか」「マーケティングのセンスがいるか」の2つの軸で分けます。時間がかかり、センスのいらない作業がAI向きです。
  • 競合のリサーチはAIに任せられます。株式会社Tsuzuruでは、競合の動画を10〜20本ほどAIに渡し、文字起こしと、伸びている要素の洗い出しまでを任せています。
  • 企画と構成は人間がやります。台本は、全体の8割ほどを占める本編をAIに任せ、冒頭とエンディングを人間が書きます。
  • 冒頭の視聴維持率が60%ほどならその後は30%ほど、70%まで保てればその後は40%ほどで維持されます。冒頭をAIに任せると、その後の視聴維持率まで任せることになります。

動画で見たい方は、こちらからどうぞ。

AIで作ったYouTube動画は、なぜ伸びない?

AIで作った動画が伸びないのは、AIがネットで拾ってきた平均点を、基本的に出すからです。企画や構成のように、マーケティングのセンスがいる作業まで任せると、アウトプットとしては微妙なものになります。

そのアウトプットを使って動画を出しても、再生回数は伸びず、視聴維持率もなかなか保てません。AIに全部を任せてしまい、問い合わせにつながらないということも、少なくありません。

株式会社Tsuzuruにも、「YouTubeでAIを使うなら、どう使えばよいか」という相談が多く寄せられています。AIはすごい道具ですが、使い方によって、アウトプットはまったく違ってきます。

一方で、台本でいえば、もう8割ほどはAIで書けていると、馬場は考えています。大事なのは、AIに任せる作業と、人間がやる作業を分けることです。

AIに任せる作業と、人間がやる作業はどう分ける?

判断の軸は、「時間がどれくらいかかるか」と「マーケティングのセンスがどれくらいいるか」の2つです。

AIに任せてよいのは、時間がかかり、マーケティングのセンスがいらない作業です。AIが得意なのも、こうした作業です。

反対に、マーケティングのセンスがいる作業は、AIに丸投げせず、人間がやります。株式会社Tsuzuruでの分け方を、作業ごとに表にまとめます。

作業担当理由・やり方
競合のリサーチAI時間がかかる作業。競合の動画を10〜20本ほど渡し、文字起こしと、伸びている要素の洗い出しまでを任せる
企画人間マーケティングのセンスがいる。AIが洗い出した伸びる要素を自分で吸収し、タイトルとサムネイルの構成を決める
構成人間動画の全体を握る部分。丸投げすると、視聴者が求めていない構成になる
台本の冒頭人間その後の視聴維持率を左右する。視聴者の悩みや、見たい動画を考える必要がある
台本の本編AI台本全体の8割ほど。AIでも人間でも、精度はあまり変わらない。最初の10本ほどは、人間とAIで一緒に作るのがよい
台本のエンディング人間本編から問い合わせの案内まで、自然につなぐ必要がある
編集AI+人間条件をしっかり決めて渡すと、AIで6割ほどの出来になる。残りの4割は人間が詰める

理由1:企画と構成をAIに任せると、視聴者が求めていない動画になるから

動画の1コマ:馬場が「やっぱり人間が必要になってきますと」と話している場面

企画と構成は、AIに丸投げせず人間が決める作業です。競合のリサーチまではAIに任せ、その結果をどんな企画にするかは人間が決めます。

競合のリサーチは、AIに任せてよい

競合のリサーチは、AIに任せてよい作業です。競合の動画を見て、どんな構成になっているのかを調べ、分析する作業です。

株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔
馬場(Tsuzuru代表)

競合のリサーチは、正直めちゃくちゃ時間がかかります。ここがずっとネックだったのですが、AIを使うことで、かなり効率化できています。

株式会社Tsuzuruでは、競合の動画を10〜20本ほど選んでAIに渡しています。AIが文字起こしをし、その文字起こしをもとに、「伸びている動画はこういう構成になっている」「こういう話が多い」といった要素を洗い出してくれます。ここまでは、AIに任せています。

企画に落とし込むのは、人間

AIが洗い出した要素を、企画に落とし込むのは人間です。「こういう要素があるから、この10本は伸びている」というアウトプットが出てきたら、それをもとに、どんなタイトルで、どんなサムネイルのデザインの構成で動画を作るのかを、人間が決めます。

AIに企画を丸投げするのではなく、AIが拾ってきた伸びる要素を、自分で吸収したうえで企画にすることが大切です。

構成も、人間がやる

構成をAIに任せてしまう人も多くいますが、正直なところ、結果は微妙です。AIは基本的に平均点しか出せないため、動画の全体を握る構成をAIに任せるのは、あまり好ましくありません。

構成を丸投げすると、視聴者がまったく求めていない構成になってしまいます。構成は、マーケティングのセンスがいる作業です。

理由2:台本の冒頭をAIに任せると、その後の視聴維持率まで任せることになるから

動画の1コマ:馬場が「絶対に人間が司るようにして」と話している場面

台本の冒頭は、人間が書きます。冒頭をAIに任せることは、その後の視聴維持率まで、AIに任せることになるからです。

台本は、冒頭・本編・エンディングで役割を分ける

台本は、AIと人間で役割を分けながら書いています。台本は大きく、冒頭、本編、エンディングの3つに分かれます。

本編は、台本全体の8割ほどを占めると、馬場は考えています。本編はAIに任せて大丈夫です。冒頭とエンディングは、人間がやります。

冒頭の視聴維持率で、その後が決まる

理由は、視聴維持率のグラフを見ると明らかです。グラフは、最初にガクッと落ち、そこからは基本的に横ばいになります。そして、エンディングで少し落ちます。

肝になるのは、冒頭でどれだけ落とさないかです。冒頭の視聴維持率が60%ほどなら、その後は30%ほどになります。冒頭で70%まで保てていれば、その後も40%ほどで維持されます。

冒頭では、視聴者がどんな悩みを抱えていて、どんな動画を欲しがっているのか、どうすれば最後まで見てもらえるのかを伝えます。ここにはマーケティングのセンスがいるため、AIに丸投げせず、人間がコントロールします。

本編は、型ができるまでは人間とAIで一緒に

本編も、最初の10本ほど、ある程度の型ができるまでは、人間とAIで一緒に作るのがよいと馬場は考えています。その後は、本編をある程度AIに任せ、出てきたものを少し調整するくらいでよいと考えています。

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理由3:エンディングをAIに任せると、いきなり宣伝が始まりやすいから

動画の1コマ:馬場が「いきなり宣伝を始めてしまったりとか」と話している場面

台本のエンディングも、AIに丸投げせず、人間が書きます。

エンディングは、冒頭ほど重要ではありません。ただ、エンディングは基本的に、問い合わせなどの行動を呼びかける部分(CTA)です。本編から問い合わせの案内まで、シームレスにつなぐ必要があります。

AIに任せると、つなぎが不自然になる

このシームレスなつなぎは、AIではなかなか難しいところです。AIに任せると、次のような台本が出てくることがあります。

  • いきなり宣伝を始めてしまう
  • いきなり「LINEに登録してください」と案内してしまう
  • いきなり会社やサービスの紹介を始めてしまう

言い回しひとつで、問い合わせの数が変わることもある

エンディングは、言い回しひとつで、問い合わせの数や、視聴者が離脱するかどうかが変わってくることがあります。また、視聴維持率のグラフは、エンディングで少し落ちがちです。

どんな訴求なら問い合わせがより取れるのか、どんな訴求なら最後まで離脱せずに見てもらえるのかを、人間が考えて工夫します。

動画の編集は、どこまでAIに任せられる?

編集はAIでもできるようになってきていますが、2026年10月時点では、丸投げして100%のアウトプットが出てくるところまでは、まだきていません。

馬場は、Claudeなども質が高く、ChatGPTで編集している人もいると考えています。

株式会社Tsuzuruでも、作りたいものの条件をしっかり決めてAIに渡せば、6割ほどの出来のものは出てくるようになっています。そこから残りの4割を詰めるのは、まだ人間がやる必要があると、馬場は考えています。

自社のチャンネルでは、どこまでAIに任せればよい?

まずは、自社のチャンネルで、どの作業をAIに任せられて、どの作業を人間がやらなければいけないのかを、あらためて検討してみてください。

判断の軸は、時間がかかるかどうかと、マーケティングのセンスがいるかどうかの2つです。AIに任せすぎていないかは、次の点で確かめられます。

  • 企画をAIに丸投げせず、AIが拾ってきた伸びる要素を、自分で吸収してから企画にしているか
  • 動画の全体を握る構成を、AIに任せきりにしていないか
  • 台本の冒頭を、人間が書いているか
  • エンディングで、いきなり宣伝やLINE登録の案内が始まっていないか
  • 競合のリサーチのように、時間がかかり、センスのいらない作業は、AIに任せられているか

なお、ここまでの内容は、2026年10月時点のものです。

株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔
馬場(Tsuzuru代表)

AIが進化すれば、任せられる範囲はもっと増えてくると思います。それでも、YouTubeの企画や構成は、どうしても人間が見なければいけない部分として、まだ残ると考えています。

よくある質問

Q
AIで作ったYouTube動画は、なぜ伸びないのですか?
A

マーケティングのセンスがいる作業まで、AIに任せてしまうからです。AIはネットで拾ってきた平均点を基本的に出すため、企画や構成、台本の冒頭まで任せると、再生回数も視聴維持率も伸びにくくなります。時間がかかり、センスのいらない作業に絞って、AIに任せるようにしてください。

Q
YouTubeの台本は、AIで書いてもよいですか?
A

本編はAIに任せて大丈夫です。台本のうち、全体の8割ほどを占める本編はAIに任せ、冒頭とエンディングは人間が書きます。最初の10本ほど、ある程度の型ができるまでは、人間とAIで一緒に作るのがよいと馬場は考えています。

Q
動画の編集も、AIに任せられますか?
A

2026年10月時点では、丸投げして100%の出来になるところまでは、まだきていません。株式会社Tsuzuruでも、作りたいものの条件をしっかり決めてAIに渡して、出てくるのは6割ほどの出来です。残りの4割を詰めるのは、まだ人間がやる必要があると考えています。

Q
YouTubeでAIを使うなら、何から始めればよいですか?
A

まず、自社のチャンネルで、どの作業をAIに任せられて、どの作業を人間がやらなければいけないのかを検討してみてください。判断の軸は、時間がかかるかどうかと、マーケティングのセンスがいるかどうかの2つです。たとえば競合のリサーチは、時間がかかり、センスのいらない作業なので、AIに任せて大丈夫です。

AIに任せる作業と人間がやる作業を分けて、伸びる動画につなげよう

AIで作った動画が伸びないのは、マーケティングのセンスがいる作業まで、AIに任せてしまうからです。

競合のリサーチや台本の本編のように、時間がかかり、センスのいらない作業はAIに任せ、企画・構成・台本の冒頭とエンディングは、人間が握るようにしてみてください。

株式会社Tsuzuruは、埼玉のYouTube運用代行・動画制作会社です。「YouTubeで、AIにどこまで任せればよいか」というご相談も受け付けています。

ご相談は無料です。

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この記事の解説者

株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔

馬場 俊輔
株式会社Tsuzuru 代表取締役

2024年8月に動画制作代行として独立し、2025年7月に株式会社Tsuzuru(埼玉県さいたま市)を設立。スクール・教育系の企業様を中心に、累計約30社のYouTube運用と動画制作を支援しています。自社のYouTubeチャンネル「1社に1つYouTubeを」でも、企業のYouTube活用について発信しています。

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この記事は、株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔が、自社のYouTubeチャンネル「1社に1つYouTubeを」で話した内容(2026年10月4日公開)をもとにまとめたものです。AIに任せられる範囲は、動画の公開時点(2026年10月)のものです。