『サムネイルを作り込んでいるのに、クリック率が上がらない』
『クリック率の高いサムネイルには、どんな共通点があるのか知りたい』
『クリック率を上げても、再生回数につながらないのではと不安』
YouTubeのサムネイルの作り方やクリック率について、このような悩みはありませんか。
YouTubeのサムネイルでクリック率が10%を超えたものには、3つの共通点があります。視聴者にベネフィットが伝わっていること、損失回避のワードや雰囲気があること、リアル感があることです。ただし、その前提として、企画そのものに需要があるかどうかが大きなポイントになります。
本記事では、累計約30社のYouTube運用と動画制作を支援してきた株式会社Tsuzuru代表の馬場俊輔が、BtoC・BtoBを問わず少なくとも1,000枚以上のサムネイルを作ってきた経験から、クリック率が10%を超えるサムネイルの条件を、実例を交えて解説します。
クリック率を上げるときに勘違いしやすい点も、あわせてお伝えします。
この記事の要点
- 株式会社Tsuzuruが作ってきた少なくとも1,000枚以上のサムネイルのうち、クリック率が10%を超えたものには、「ベネフィット」「損失回避」「リアル感」という共通点がありました。
- 企画そのものに需要がないと、どれだけサムネイルを作り込んでも、クリック率は10%どころか5%以下になることもあります。
- 企画の需要は、競合のチャンネルで登録者数の3倍以上の再生回数が出ているか、登録者10万人以上の大きいチャンネルではないか、1年以内に投稿された動画か、の3つで見極めます。
- 「〇〇する方法」「〇〇のやり方」のようなサムネイルは最近伸びづらく、クリック率は5%ほど、高くても6%ほどになることが多いです。
- クリック率は、動画に対する期待値の数字です。動画の中身が期待に届かないと視聴維持率が下がり、その動画は拡散されません。
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なぜ、サムネイルの前に「企画の需要」を確かめるべき?
サムネイルのクリック率が10%に届くかどうかは、その企画に需要があるかどうかが大きなポイントになるからです。
ここが抜けていて、クリック率が低くなっているパターンは実際に多くあります。企画に需要がないと、どれだけサムネイルを作り込んでも、クリック率は10%どころか5%以下になってしまうこともあります。
そのため、クリック率が高い・低いという話をする前に、まず企画そのものに需要があるかどうかを判断してください。
企画の需要を見極める3つの基準
- 競合のチャンネルで、チャンネル登録者数の3倍以上の再生回数が出ている企画であること
- チャンネル登録者数が10万人以上のチャンネルは参考にしないこと
- 1年以内に投稿された動画であること
特に大事なのは2つ目です。大きいチャンネルの再生回数は、企画の力だけで伸びているわけではありません。

大きいチャンネルは、すでにファンがたくさんいて、チャンネルの力自体も強いんです。なので、企画の再現性があまりないことを、最初に認識してほしいです。
実例:登録者30万人・40万人のチャンネルの企画を参考にした塾のチャンネル
株式会社Tsuzuruが支援している塾のチャンネル(チャンネル名は非公開)の分野では、大手のチャンネルに登録者30万人、40万人というところもあります。そこにある企画を参考にして動画を作ったところ、そもそもインプレッションがあまり出ず、再生回数も及びませんでした。
企画に再現性があまりなかった、と後から反省したケースです。登録者数が多すぎるチャンネルの企画は、本当に再現性があるのかを確かめてから参考にしてください。

条件1:視聴者にベネフィットが伝わっている
クリック率が10%を超えるサムネイルの1つ目の条件は、視聴者にベネフィット(動画を見ることで得られるもの)が伝わっていることです。
視聴者が動画をクリックする理由はシンプルで、「この動画を見たら自分の悩みが解決しそうだ」と思ったときにクリックします。言いかえると、動画を見たあとの未来に期待してクリックしているわけです。
そのため、視聴者がこの動画を見ることでどんなメリットがあるのか、どんな未来を手に入れられるのかを考え抜くことが大切です。
「すぐに」「これだけ」で短期的快楽を刺激する
テクニックとしては、「すぐに」「これだけ」のように、すぐに手に入りそうだと感じさせる言葉を使うと、短期的快楽を刺激できるため、クリック率が高くなりやすいです。
数字を入れて具体的にする
ベネフィットを伝えるときは、具体性がとても大事です。この動画自体も「10%以上」という数字で具体性を出しています。株式会社Tsuzuruが支援しているチャンネルでも、数字が入っていて具体性の高いサムネイルは、クリック率が10%を超えることが多くあります。
注意:期待値を上げすぎて、煽りすぎない
期待値が高くなりすぎると、動画の中身に満足してもらえないことが多くなります。動画の中身がサムネイルの期待値に追いついていない、というのはよくあるケースです。
これは、動画を撮影し終わってからサムネイルの文言やデザインを考えているために起こります。動画の中身がサムネイルの期待値を下回ると、動画に対するYouTubeの評価が下がり、再生回数もあまり回らなくなります。
完璧でなくてもよいので、撮影の前に「こういう構図と、こういうコピーにしよう」というところまでは考えておいてください。
条件2:損失回避のワードや雰囲気がある
2つ目の条件は、損失回避のワードや雰囲気があることです。「〇〇を知らないと損します」「〇〇しないと〇〇を失います」のようなメッセージや雰囲気で、サムネイルを作ります。

視聴者に「え、これマジでやばい」「危険」と思わせたら、正直勝ちですね。
例:「これ知らないと退職金500万円失います」
YouTubeでは、お金に関するコンテンツが伸びやすい傾向があります。たとえば、会社員の退職金の話をする動画があったとします。お金の話になると、どうしても「自分は失いたくない」という思いが強くなります。
そこで「これ知らないと退職金500万円失います」のようなサムネイルにすると、クリック率はとても高くなります。さすがに500万円は失いたくないので、クリックするのではないでしょうか。
ポイント:視聴者が「正しい」「普通」と思っていることの逆を行く
ポイントは、視聴者が「これは正しい」「これは普通だよね」と思っていることの逆を行くことです。退職金の例なら、普通にもらえると思っていたのに「損する可能性があるの?」と感じます。視聴者をドキッとさせる文言を使えば、クリック率は高くなります。
反対に、「〇〇する方法」「〇〇のやり方」のようなサムネイルは、最近は伸びづらくなっています。クリック率は5%ほど、高くても6%ほどになることが多いです。
もちろん、サムネイルのコピーで内容を盛るのはよくありません。動画の中身に合う範囲で、どうすれば視聴者に「これは自分が見なきゃまずい」と思ってもらえるかを探ってみてください。
サムネイルや企画のご相談は、
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条件3:リアル感がある
3つ目の条件は、リアル感のあるサムネイルであることです。YouTubeでもSNSでもリアル感が大事、という話を聞いたことがある人は多いと思います。
リアル感というとかなり抽象的ですが、YouTubeでは密着系のサムネイルがわかりやすい例です。
例1:CAさんが飛行機と一緒に映っているサムネイル
CAさんが飛行機と一緒に映っている、リアル感のあるサムネイルがあるとします。見た人には「普段どんなことをしているのだろう」「仕事にどう向き合っているのだろう」「そもそもどんな働き方なのだろう」と、覗き見したい感覚が生まれると思います。
例2:「副業で月10万円」と、ベッドの上でパソコンを打つ姿
最近は「副業で月10万円」「月5万円」といったサムネイルもよく見かけます。歯ブラシをくわえながらベッドの上でパソコンを打っているような雰囲気のサムネイルなら、そうした生活に憧れる人は「どんな生活を送っているのか」「実際に何をしているのか」が気になり、覗いてみたくなります。
文字以外の部分で、未来を想像させる
株式会社Tsuzuruでサムネイルを作るときも、密着の動画でも、副業のような密着ではない動画でも、どうすればリアル感を出せるかを意識しています。あわせて、文字ではない部分で視聴者に未来を想像させられるかを考えて作り込んでいます。
条件1のベネフィットと条件2の損失回避は、どちらかというとコピー(文言)に関する条件です。一方で、リアル感は背景など文字以外の部分で決まるので、文言だけでなく文字以外の部分にもこだわってください。
クリック率は、高ければ高いほど良い?
いいえ、クリック率は高ければ高いほど良いわけではありません。クリック率は、あくまでその動画に対する期待値の数字です。
その期待に応えられたかどうかは、視聴維持率に表れます。クリック率が高くても、動画に満足してもらえなければ視聴維持率は下がります。そして視聴維持率が低くなると、その動画は拡散されません。
例:謝罪や「ご報告」の釣りサムネイル
「ごめんなさい」と謝っているような謝罪動画のサムネイルや、「ご報告」のサムネイルは、いわゆる釣りサムネイルと呼ばれます。こうしたサムネイルは初動こそ取れますが、視聴者の期待値が高くなりすぎるため、視聴維持の面ではあまり効果的ではありません。最近は、クリックする人も減ってきている印象です。
クリック率を高めると同時に、動画の中身がサムネイルの期待値を下回らない、なんなら2倍、3倍上回るぐらいのコンテンツを作り込むことが大事です。
サムネイルの作り方:作る前に何を確かめればよい?
まず企画の需要を確かめ、そのうえで3つの条件を意識して、撮影の前に構図とコピーを考えておきます。ここまでの内容を表にまとめます。
| 条件 | 中身 | 例 | 主にどこで出すか |
|---|---|---|---|
| 前提:企画の需要 | 競合で登録者数の3倍以上の再生回数、10万人以上のチャンネルは参考にしない、1年以内の動画 | 登録者30万人・40万人のチャンネルの企画を参考にしても、インプレッションがあまり出なかった | 企画 |
| 条件1:ベネフィット | 動画を見たあとの未来が伝わる。「すぐに」「これだけ」、数字で具体的に | 「10%以上」のように数字を入れる | コピー(文言) |
| 条件2:損失回避 | 「知らないと損する」「しないと失う」。視聴者の思い込みの逆を行く | 「これ知らないと退職金500万円失います」 | コピー(文言) |
| 条件3:リアル感 | 覗き見したくなる。文字以外で未来を想像させる | CAさんと飛行機、ベッドの上でパソコンを打つ姿 | 背景など文字以外 |
自社のサムネイルを作る前に、次の点を確かめてみてください。
- 競合のチャンネルで、登録者数の3倍以上の再生回数が出ている企画か
- 登録者10万人以上の大きいチャンネルの企画を、そのまま参考にしていないか
- 参考にした動画は、1年以内に投稿されたものか
- 動画を見たあとのメリットや未来が、数字などで具体的に伝わるか
- 視聴者が「普通」と思っていることの逆を行く、ドキッとする文言になっているか
- 背景など文字以外の部分で、リアル感を出せているか
- 撮影の前に、構図とコピーをある程度決めているか
- 動画の中身が、サムネイルの期待値を下回っていないか
よくある質問
企画そのものに需要がない可能性があります。企画に需要がないと、どれだけサムネイルを作り込んでも、クリック率は10%どころか5%以下になることもあります。競合のチャンネルで登録者数の3倍以上の再生回数が出ているか、登録者10万人以上の大きいチャンネルの企画ではないか、1年以内に投稿された動画か、を確かめてください。
最近は伸びづらくなっています。クリック率は5%ほど、高くても6%ほどになることが多いです。動画の中身に合う範囲で、「知らないと損する」「しないと失う」といった損失回避のワードや雰囲気を取り入れると、クリック率が高くなります。
クリック率が高いだけでは、伸びるとは限りません。クリック率は動画に対する期待値の数字で、動画に満足してもらえなければ視聴維持率が下がり、その動画は拡散されません。動画の中身が、サムネイルの期待値を下回らないように作り込むことが大切です。
株式会社Tsuzuruでは、競合のリサーチから企画・台本までを一度に作れるツールを無料で提供しています。会社の情報を入れるだけで、1分ほどで競合の調査から企画・台本までを作ります。ツールでは競合のサムネイルも出てくるので、どんなサムネイルにするかを考えるときにも使えます。株式会社Tsuzuruの公式LINEで「YouTube」とアルファベットで送ると、自動で受け取れます。
企画の需要を確かめて、3つの条件でクリック率10%超えにつなげよう
YouTubeのサムネイルのクリック率が10%を超えるかどうかは、まず企画に需要があるかどうかが大きなポイントです。そのうえで、ベネフィット、損失回避、リアル感の3つを意識してサムネイルを作ってください。
あわせて、クリック率と視聴維持率のバランスも意識し、動画の中身がサムネイルの期待値を下回らないように作り込むことが大切です。
株式会社Tsuzuruは、埼玉のYouTube運用代行・動画制作会社です。サムネイルや企画の作り方のご相談も受け付けています。
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この記事の解説者

馬場 俊輔
株式会社Tsuzuru 代表取締役
2024年8月に動画制作代行として独立し、2025年7月に株式会社Tsuzuru(埼玉県さいたま市)を設立。スクール・教育系の企業様を中心に、累計約30社のYouTube運用と動画制作を支援しています。自社のYouTubeチャンネル「1社に1つYouTubeを」でも、企業のYouTube活用について発信しています。
この記事は、株式会社Tsuzuru 代表取締役 馬場俊輔が、自社のYouTubeチャンネル「1社に1つYouTubeを」で話した内容(2026年10月10日公開)をもとにまとめたものです。成果の数字は、動画の公開時点のものです。
